会長挨拶・役員 – 全国若手議員の会

会長挨拶

令和7-8年度会長

第３０代会長

平野　貴之

四日市市議会議員

『いま、社会をつなぎなおす』～分断を超えて～

会長所信

　今、社会は大きな転換点を迎えています。国際情勢に目を向ければ、地政学的な緊張や価値観の対立が顕在化し、世界は分断の方向へと進んでいます。国内においても、SNS上での誹謗中傷が日常化し、最近の選挙ではかつてないほどの分断が顕著になってきました。

　しかし、こうした時代だからこそ、地域を、社会を、そして世代をつなぎとめ、次の時代へ進むための礎を築いていけるのが、私たち全国若手議員の会です。私たちは、日本全国から集まった、やる気と発想力、行動力を兼ね備えた若手議員の集団です。そして、これまで党派を超えて、今の、そして未来の日本にとって何が必要かを真剣に探求してまいりました。

　これからの時代に必要なのは、対立ではなく、つながりです。私たちは、若い力で社会と社会、人と人をつなぎとめる取り組みを推進してまいります。それは、私たち全国若手議員の会だからこそできることであると確信しております。

このように世界が分断に進む中でも、個人レベルの国際交流は友情と理解を育んでいます。私たち市区町村議員は住民に最も近い立場として、こうした個人の交流を発展させるために自治体間交流の在り方を多角的に見直し、より実効性ある国際交流を目指します。

さらに、私たちの使命は、地域の将来を見据えた政策を生み出すことにあります。行政へのチェック機能を果たすとともに、新たな視点からの政策提案を行い、真に住民のための行政を後押ししていく必要があります。

また、私たちは４年に一度、選挙で評価を受ける存在です。選ばれなければ、どんなに高い志があっても、議員として活動することはできません。私たち一人ひとりが「住民に求められる議員とは何か」を追究してまいります。

約700人の会員から成る本会は、今や大規模団体となりました。組織のスムーズな運営のためには、課題解決と効率化が欠かせません。会務においてDX（デジタルトランスフォーメーション）を積極的に導入し、より持続可能で機動力のある体制を築いてまいります。

　またこの会は、全国各地で奮闘する若手議員同士をつなぎとめる貴重な場所でもあります。若手議員特有の悩みや葛藤は、地元では相談しにくいものも多く、実際に相談相手を見つけられずに議員を辞職してしまった仲間もいます。だからこそ、同じ立場にある全国の仲間同士が、悩みを共有し、励まし合い、刺激し合うことで、それぞれの地元でのさらなる飛躍につなげられる。そうした交流の礎を、今後さらに強固なものにしてまいります。

　全国若手議員の会が、次代を担う議員たちの成長と連携の場として、より大きな存在感を発揮していけるよう、微力ながら先頭に立ってまいります。引き続き、皆さまのご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。