会長挨拶・役員
令和4-5年度役員
第27代会長
山口 俊樹
宮崎県宮崎市議会議員
変化と拡大の年度
〜成長の場としての全若を目指して~
「自らを変えてくことを恐れないこと」は、様々な危機や時代の流れに対応していくために重要なマインドセットです。ここ数年の社会情勢において、当会及び会員の活動も大きな影響を受けましたが、工夫を凝らし、新しい技術を取り入れ、活動を止めることなく、今日に至っています。
さらに新たなチャレンジとして、この9月より当会は「全国若手市議会議員の会」から「全国若手議員の会」へと名称を変更し、より多くの方々に門戸を広げ、新たな形でスタートをきる予定となっています。
このように「自らを変えていく」組織マインドがあるからこそ、任意団体でありながら30年近く継続し、今では全国約450名の現役会員(主として現職の市区議会議員)が参画し、OBを中心として多くの首長・都道府県議会・国会議員との繋がりを持つ組織へと発展してきたのだと思います。
変化に対するマインドセットを共有できている場合、変化へのハードルは著しく高いものではないでしょう。しかし、我々の主戦場である政治の場では、「マインドセットの共有」は極めて難しいものです。(むしろすべきではないともいえるかもしれません。)
そのような政治の世界で、我々若手議員の果たすべき役割を改めて鑑みると、10代・20代にとって最も世代が近い政治家として彼らの代弁者となる、同世代の代表としてオピニオンリーダーとなる、自分より上の世代の方々の立場を理解し、今と未来とのバランスを取るなどといったことがあげられるでしょうか。対政治家、対市民のどちらにおいても、実は若手議員が最も政治家らしい役割を、様々な立場、考え、背景を想像できる、そんな「懐の深さ」を求められているように感じます。
この全若は、人生のバックグラウンド、政治への姿勢、自治体の規模、取り組んでいる課題など、何一つ同じではない、そんな政治家同士が「世代(年齢)のみ」を共通点に超党派で学び、しがらみなく議論し、交流する場であり、まさに自らの懐を深くしていく場所としてうってつけです。
我々若手議員は「政治の世界では若い」かもしれませんが、多くの場合、社会人としては決して若くはありません。我々若手議員にとって若さは武器であることはまちがいありませんが、若さだけの議員になっていけないのです。自らを客観視し、学び、切磋琢磨する、政治家としての成長の場として全若を大いに活用いただきたいと思います。
今年度(R4−R5)は統一地方選挙を中心に多数の選挙が予定されており、現役会員の多くが選挙に臨み、そして新たな対象会員が増える特殊な年度です。
これまでの各ブロックの特性を生かした学びや交流の活動を着実に実施、さらにアップデートしていくと共に、変化と拡大のチャンスを活かし、全若のプレゼンスをより高める一年としていきましょう!